N0.27



 後援会の皆様にはご清栄のこことお喜び申し上げます。
 私も市議会議長として3年を経過し、重責を大過なく務めさせていただいております。
 これもひとえに後援会の皆様の暖かいご支援のおかげと心から感謝とお礼を申し上げます。
 昨年の衆議院選において民主党が圧勝し、政権を獲得しました。
 ここ数年にわたる小泉構造改革の利益を享受できなかったことに不満をもつ国民が自民党離れを起こしたと云うことでありましょうか。
 民主党はこの不平不満を吸い上げ、争点を国民生活問題(子ども手当、高校学費無償化、暫定税率廃止、高速道路無料化、農業所得保障等)に絞ってマニフェストを示し勝利しました。
 国民の民主党政権への期待は、国民が、働けばいつかは、豊かになると確信できる社会にして欲しい、努力が公平に評価され、格差がこれ以上拡がらないような社会を造って欲しい、この国の社会と国民が病んでいる部分を直して欲しいということだと思います。
 ところが、その後の民主党政権の行動は、党首と幹事長の「政治とカネ」の問題、マニフェスト(政権公約)の後退、国の根幹であり、国民の生命・財産を守り、国益を守る外交防衛問題の基軸となる日米安保に関する普天間基地移設問題の迷走、さらに政府に対する諸要望を民主党県連を通じ幹事長に一元化する強権的・利益誘導型手法等、私共が期待した将来への明るい展望に暗雲がたなびいております。
 県知事選において良識ある選択として、中村知事が誕生いたしました。
 私はごあいさつにみえた知事に県市一体となり長崎市の振興策に取組んでいただく要請をすると同時に私的立場として県庁移転につき、県民の意向を真剣にお聞きいただくようお願いいたしました。
 新知事誕生は民主党のこれまでの政権運営に対する警鐘だと思います。
 この夏、参議院選が控えています。
 ここで自民党が勝てば「衆参ねじれ」状態をつくり、政権奪回の足がかりを得ますが、負ければ自民党はますます凋落します。 自民党は崖っ縁に立たされていると言っても過言ではありません。
 一方、民主党が永久不変に政権の座に就くと決まった訳でもありません。必ずまた政権交代の時期を迎えることがあると思います。
 そうした交代が、わが国の政治を少しでも良くする可能性を高めてくれることを期待したいものです。この際自民党も変らなければ…。
 国民政党として戦後歩んできた自民党は、地域に根ざし、まじめに生きる人々に支えられた本来の姿を取りもどさなければならないと思います。
 大衆迎合から決別し、日本は単に経済大国と云うのではなく、道義大国を目指すべきです。
 国は小さくても高い倫理感と社会正義が貫かれていることで世界から尊敬される国を目指すべきだと思います。
 保守とは特別なことではない。保守とは、家族と地域共同体に価値をおき、まじめに生きる人々の生活を守ることだと思います。
 伝統を守りつつも、新しい日本を創造する保守の旗を立てる必要があると思います。
 私は自由民主党員として、長崎市議会議員として、保守の旗を立て、道義大国に至る地方自治を目指し、行動発言する決意を新たにしています。





 市議会は2010年度当初予算案を原案通り可決した。
 一般会計は09年度当初比5.8%増の2082億8千万円と過去最大となった。不況で市税収入が落ち込むなかでの積極予算である。  福祉施策の充実や経済対策、産業・観光・合併地域の振興策などに重点配分している。
 田上市政が進めてきた▲暮らしやすいまちをつくる▲個性的なまちをつくる▲みんなでまちをつくる−の3つの方向性を柱に、選択と集中による事業の見直しを進めている予算となっている。
 全会計では「新規」が128件、内容の拡大を図った「拡大」が86件に上り、「縮小」19件、「廃止」10件となった。
 一方歳入は企業収益や個人所得の悪化などで、市税収入は3.8%減を見込むなど歳入に占める自主財源は比率、額ともに前年を下回り、厳しい財政運営が続いている。
 市長は「投資的事業には特に意識して予算をつけた。現在の暮しを守りながら市民が未来に夢を持てる予算にした。」と胸を張った。
 これは新規事業を増やした積極予算であるが、景気低迷に伴なう市税の大幅減を人件費削減や交付税の増額で補っているだけに、新機軸が打ち出しにくいのが現状である。
 地域経済をどのように下支えするかのか市長の手腕に注目したい。
 市長に求められるのは、地域経済の活性化による自主財源の確保であり、明るい兆しの見える観光分野などを突破口に、魅力あるまちづくりを進め、経済浮揚策を練ることが必要であろう。得意の観光分野では「夜景観光を磨きたい」との狙いで、稲佐山山頂展望台の屋上せり出し視点場」新設整備やロープウェイゴンドラの更新。平和公園「平和の歩道」整備事業で平和公園エントランス部エスカレーター設置。更に出島表門橋の架橋に向け構造形式などの整備方針の検討。
 さるく観光では「長崎さるく英雄編」の更なる充実を図っている。






 まち歩き観光「長崎さるく」が、本市出身の福山雅治さん主演のNHK大河ドラマ「龍馬伝」に合わせて
 龍馬館を開設、これまで長崎と龍馬の関係が高知や京都と比べて全国的にあまり知られていなかったが、全国区にする絶好の機会ととらえている。
 昨年の「長崎幕末編」(4/23〜10/30)はガイドツアー参加者が前年同期比1.5倍以上に急増するなど効果を上げた。'10年は幕末編をベースに、龍馬など志士に加えて幕末の長崎で活躍した豪商大浦慶、写真家上野彦馬ら「英雄」をクローズアップし、「長崎さるく英雄(ヒーロー)編」を展開。龍馬と長崎のつながりをアピールすることで、ドラマ以降も龍馬や幕末ファンなど新しい分野での長崎ファンの獲得を目指している。
 観光客の見込数は、例年約550万人だが650万人達成を目指している。
 龍馬を生かした観光施設は、いわゆるドラマ館である「長崎奉行所・龍馬伝館」(立山町)に加え、歴史の舞台であった浜町エリアに「長崎まちなか龍馬館」を開設し、両館と「亀山社中記念館」「亀山社中ば活かす会資料館」(伊良林)を併せて回遊し、“長崎の龍馬”を満喫できるようになった。
 「まちなか龍馬館」は長崎まち歩きの拠点としての役割に期待している。
 市は新大工町から南山手を結ぶ約2.7kmの一本道を「長崎龍馬の道」と命名、交叉点ごとに45ヶ所の案内を設け、観光客が市内を散策する手掛りにする。
 「龍馬館」は「長崎龍馬の道」の中間点にあり、散策のための情報センターの役目も果たしている。
 また、まち歩きに新たな名所を掘り起こすため、3月末に公募によって選ばれたモニュメントを市内4ヶ所の史跡に設置した。 幕末ゆかりの地にふさわしいデザインとなっている。
 像は、▼小曽根家跡(万才町)「月琴とお龍さん」▼近代活版と本木昌造(興善町)▼岩崎弥太郎の土佐商会跡(浜町鉄橋付近)には海援隊旗と土佐藩船“夕顔丸”▼上野撮影所跡(伊勢町)には龍馬を撮影した際に使用した台と当時のカメラをデザインしたモニュメント、タイムスリップ撮影を設置した。




 本市の幹線道路網は、地形的制約により都心部に路線が集中する一点集中型となっており、支線や環状線に乏しいことから、都心部を中心に著しい交通混雑をきたしており、都市機能を著しく低下させています。
 これを解消するため、他都市との円滑な連絡を図る高規格幹線道路や幹線道路のほか、これらの幹線道路を補完し、市民の生活道路として機能する路線を重点路線と位置づけ整備促進を図っている。
 幹線道路として、外環状線田上インター・新戸町インター間3.1km、幅員9mが来年3月開通予定。事業費170億円。この道路は女神大橋と長崎自動車道を直結する。
 また出島バイパスと女神大橋を結び市内交通を分散し、都市活動の円滑化を図る。
 長崎自動車道と長崎港の港湾施設を結び物流効率化も図られる。





 都市計画道路小ヶ倉・蛍茶屋線については、都心部の混雑解消及び沿線地区の交通・居住環境の改善を目的に、蛍茶屋から桜木町まで延長2960m、幅員13mで昭和63年より事業着手しており、蛍茶屋から白木交差点まで既に開通しているが、白木交差点から桜木町までの愛宕工区1460mが工事中である。この7月に開通予定である。なおこの工区の事業費は88億円。



 香焼と伊王島町を結ぶ伊王島大橋(仮称)が建設中である。
 伊王島大橋は876mの片側1車線、箱形の形状をした「箱桁橋」と呼ばれる構造で、海面からの高さは25mある。
 伊王島の生活環境の向上、観光振興や救急医療体制の確立が目的に県が1997年に着工。
 取付道路等を含めた総工費は120億円。
 架橋後は市中心部から伊王島まで車で約30分で行けるという。
 橋の完成は来年3月を予定している。








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